ファンラブ感想

他のかたの発表の感想を

まず、森田さんのジョン・マッカーシーがやる夫にしか見えなくなる「Lisp創世にみるプログラマ」の価値。発表中にもおっしゃられてますが、これはGaucheNightの帰りの電車の中で行われた、世界最速で行われたプログラミングGauche読書会onRailsで、スティーブ・ラッセルすごくねが発端。あのノリだけで騒いでいたのをこんな素晴らしい内容に昇華した森田さん++。千の言葉を並べるよりも、動くものを実装したほうが人の心を動かす。「実装は人の心を動かすんです」は名言だと思います。

続いて、西川さん(id:nskj77)の「Arrowのはなし」。Haskellをみんなやっているんでしょ?という、前提で話していくスタイル。この話をやると聞いたときに、聴衆がポカンとなるのを楽しむことになるんだなぁと思っていたら、まさにそのとおりで、会場もその空気を楽しんでいるのがよかった。Arrow自体、Haskellを入門書以降にやりださないと出会わないものなんだけど、概念自体は、目から鱗というかすごくきれいなものなので、もっと評価されるべきものだと思います。それをこのような場所でやった西川さん++。ちょっと、興味を持たれた方は、手前味噌ですが、ArrowちょっとわかったArrowのloopとYコンビネーターをどうぞ。

LTは、今回4本。
まずは、@itでちょっと変わったLisp入門の連載が始まった吉田 裕美さんの「Rubyistのための(Lisp)入門」もといS式入門。RubyでS式で書かれた文字列をevalするライブラリのご紹介でした。これで、applyをが行えるライブラリを実装すれば、Ruby上で動くLispインタプリタができてしまうんではないかと思いました。あと、RubyschemeというとRuchemeのことを思い出してしまいました。内容とは関係ありませんが、吉田さんの発表中、マイクを持たれていた次の発表者である社長のかたの姿が印象的でした。

2本目は、Rabbitの作者である須藤功平さんの「GaUnit」。今回もRabbitでの発表かと思っていたのですが、Macの調子が悪かったのか、rabbit以外での発表でした。残念。というか、僕も最初Rabbitでやろうと思ったんですが、(たぶん)gemのrequireパスがうまく設定できず、あきらめてしまったんだよなぁ(先週土曜のできごと)。内容は、GaUnitよりも、関リスペクトの印象が強すぎでした。

3本目は、牛尾剛さん、羽生田栄一さんの「関数型オブジェクト指向言語Scala入門」。牛尾さんパートは、ライトニングという言葉にふさわしい勢いで話されていました。羽生田さんパートでは、scala愛が伝わってくる内容でした。正直、僕は「scalaがありますから」とかいいつつも、全然scalaに食指が動いていなかったので、あーこんなかんじなんだぁというのがわかりました。関数がファーストクラスというよりも、関数クラスがあるから、関数をファーストクラスとして扱えますよというかんじでしょうか。Javaプログラマが以降しやすいように作られている印象をうけました。

最後は、java-jaのヨシオリさんによる「僕の見た関数型言語」。ヨシオリさんには、スタッフでは無いのに、開場前にスライドを表示するスクリーンを運んでもらったり、急にLTをやってもらうことになっていたみたいで、本当に多謝ですね。関数型言語ってpythonのことだよねという、java-jaから関数型言語のイベントに来ているのにpythonの話。

聞き手としても楽しいイベントでした。