Debug Hacks読了
遅まきながら、感想を
とりあえず、この本はガチであると思う。
カーネルのパニックやストールを解析するところなど、一度はまったことがある身とすると、うんうんとうなずいたり、あのときこーやっとけばとか思ったりすることもある。
また、ここ最近の仕事でsystemtapやkprobeを使うことが多く(というより、そういうツールを僕が使うように勝手に動いている)、お世話になっている。
ただ、この本だけで、それらのツールの使い方が網羅できているわけでは、ないので注意が必要。とりあえず、crashやkprobeの使い方はかかれているけど、crashのCライブラリ作成とか、kprobeのmake方法とかは書かれていない。そういう情報を身につけたのなら、アウトプットすれば的な余白を残しているのかもしれないなぁ。
この本は、Linuxのデバッグ本なんわけだけど(ちゃんとタイトルでわかるようにしてほしいなと思う)、ソフトウェアのテストをやる人には、1章のこころがまえのところは、読んでおいてほしいなぁと思う。ここに書かれていることが(自分も含め)うまく出来ない人というのは、案外多い気がする。しっかり、整理してやらなくてはいけないなぁと。
ということで、久しぶりに実践的な本で素晴らしかったです。
あと、本とは関係ないけど、デバッグの話。最近、デバッグなどをしていると、やはりカーネルのデバッガーが欲しくなる。最新のカーネルでやっとマージされたんだけど、今つかっているディストリビューションだとカーネルのバージョンが古いので、手を出すにはkdbのパッチをあててやらなきゃいけなかったりと何かと大変なんだよなぁと。